カモメのつぶやき

好きな映画や本のことを書きます。あとアメリカに留学してたこともあるので、留学や英語にいつても書くことがあります。

旅気分を味あえる!映画『シェフ三ツ星フードトラック始めました』外に出られないからこそ、ロードグルメムービーが楽しい

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 シルバーウィーク、旅行でも行きたいな、と思いつつ、コロナ禍なので長距離移動は自粛中です。

 なので、ロードムービーであり、グルメムービーでもある『シェフ』を改めて見てみました。

 

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 数年前見た時は、幼稚園児の息子が、この映画観てる最中に、出てくる料理を片っ端から「食べたい」と希望。
 そのくらい作中のご飯がすごい美味そうなんです。それもそのはず、主役のジョン・ファブローは、この役のためにレストラン授修行をしたと言います。

 

多才な男ジョン・ファブロー
 話もユーモアあり、ベタベタしすぎない感動もあり、音楽も良いし、ホッとする映画です。
前述したジョン・ファブローは監督、脚本、主演と数役をこなすジャッキー・チェンスタイルです。

 マーベル作品監督してドメジャーなファブロー監督ですが、やっぱりそれなりにストレスあったのでしょうか。一流シェフという役でそのあたりの心情を重ねており、トラックレストランはこの低予算で作られた作品の比喩なのでしょう。

 

傷つくんだよ! そして評論家の意義
 また評論家の意義も、この映画ではきっちり描かれてますね。評論家に痛いところをつかれるジョン・ファブロー。レストランオーナーの命令通りに食事を提供する花形シェフのファブロー。本当はチャレンジした食事を提供したいんですが雇われシェフの悲しいところ。妥協します。そしたら評論家に「かつての一流シェフは、今ではルーティンの食事しか提供しない退屈な料理」とダメ出しを喰らいます。

 ファブローは言います。

「傷つくんだよ!!」

 私、このセリフにすごいグッとくるんですよね。端くれながら、物作りをする仕事についているので、正直毎日が妥協と工夫を行ったり来たりの繰り返しです。ファブローの言葉は、ものづくりをしてる全ての人に刺さるアツい言葉だと思います。

 一方、あの評論から新しい道を行くことになる、すなわちフードトラックでの再出発をすることになりますから、評論の良き面もしっかり描いてる極めて公平な視点、バランス感覚の良い映画だと思います。

 

コロナ禍はロードムービーで旅行気分に

 この映画の楽しいところは、旅行気分にさせてくれることです。アメリカの南部から西部へトラックを走らせていく道のりは、旅行好きならたまらん映像だし、それに付随した音楽もすごく良いですよ。

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 それにファブローは劇中でなぜかモテモテなんです。別れたけど未だに好意をもってくれるラテン系の奥さんや、同僚のスカーレット・ヨハンソンがガールフレンドだったり。あのデブのおっさんがなんであんなにモテるのかわかりませんが、人間的な魅力はあることはあるので、きっとそういうらことなんでしょう。

 宇多丸が解説で言ってましたが、結局人生なんて、うまい飯とイカした音楽と良い女だけあれば、それで超ハッピーなんです。

 でもそれ全部手に入れるって、すごいことじゃないかな?とも中年男性は思うんです。

 

 今回言いたいことはこのくらいです。