『レオン』を映画館で初鑑賞　今度こそ逃げ切るかもしれないと思った件　そしてレオンはロリコン映画か？否か？

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『レオン』。

何度も見ましたよ。人生で一番見てる映画は『レオン』かもしれない。ビデオテープのテープが擦り切れて画質が落ちるほど見ました。

やることないから見て、酒飲みながら見て、気合い入れる時に見て、眠りのBGMとして見て、なんなら出かけてる時も流しておく。私にとって、生活に根付いた最も身近な、そういう映画でした。

もう30年くらい前の話です。

でも映画館では見たことがなかったです。見る媒体はテレビ。それも14インチのブラウン管です。それでも満足してみてました。いつ見てもブラウン管の中のマチルダは可哀想だし、レオンだって決して幸せではなく、スタンスフィールドは最低のクソ野郎です。トニーもいつだって善人か悪人かわらないグレーゾーンにいる男です。

その『レオン』ですが、ちょっと前に見たんですよ、映画館で。初めてです、映画館で『レオン』を見るのは。

改めて見て感じたのは、

「今回はレオン、逃げ切れるかもな」

って思いました。

これ、たぶん映画館効果かもしれません。映画館ならではの臨場感がある故なのか、登場人物への感情移入がしやすかったです。劇中レオンは最強キャラです。あのスピーディな殺しのアクションは今見てもとてもクールだし、その最強キャラにマチルダの守られてる安心感もかなり高い。スタンスフィールドだってかなり警戒してますよ。最後の決戦のときも「油断するな」と部下に忠告したのに部下は初手でやられちゃって「だから、そう言ったろ？」からの全員収集命令の「エブリワン！！！」ですから。スタンスフィールドはかなり女の子の足でまとい付きにもかかわらず、レオンのことを評価してることがわかります。

実際レオンの強さはジョン・ウィックやマッコールさん級です。肩に被弾しても「うっ！」くらいですからね。

だから、今回はレオンは無事に逃げ切るかもしれないって思ったんですよ。いや、そんなことはないってわかってますが、映画館の臨場感で私の気持ちがレオンに乗り移る限りなく完璧に近いバーチャル体験。

でもですよ、やっぱり最後はスタンスフィールドに撃たれて逃げ切ることはできませんでした。最後はスタンスフィールドを道連れにしたレオンの根性に、改めて感嘆しましたね。最後はマチルダが可哀想だな、と思いましたが、それは自宅で見るのと変わりありません。

今回何が言いたいかと言うと、映画館で見る映画って、テレビより面白いってことなんですよ。不思議ですが。ハードよりソフト重視の自分なんですが、こればっかは映画館の素晴らしさを認めないわけにはいかないんです。思い返すと、幼稚園の頃に見た東映まんがまつり。子供たちの騒ぎ方がハンパじゃなかった。椅子から立ち上がるのは当たり前で、最前列の方に乗り上げ騒ぎまくる子供もたくさんいました。思い返すとロックのライブハウスのようでした。

レオンはロリコン映画か？

『レオン』改めて見てもやっぱり面白い映画ですよね。しかしロリコン映画とかそういう説もあります。いやいや年齢差恋愛じゃなくて、擬似親子愛だろう、という説もあります。

町山智浩の解説によると監督のリュック・ベッソンのロリコン趣味全開（キツめ）の脚本だったらしいです。マチルダ役のナタリー・ポートマンの親から猛反対がありそのあたりの表現は変更されたとのことです。そりゃそうだよな。

しこしそこで主役レオンを演じたジャン・レノの演技です。レノはなるべく性的な感情が生まれ辛い演技を心がけた結果、あのレオンになったのだと言います。確かにジャン・レノの演技は絶妙で、恋愛をしてる大人に見えないんですよ、レオンは。レオンの少年性を強調することでその辺りの気持ち悪さを極力まで抑えてるすごい演技だと思います。もちろん、ナタリー・ポートマンもすごいし、ゲイリー・オールドマンだって凄まじい。これら俳優をキャスティングした人の功績はすごくて、その証拠にクレジットの最初にキャスティングディレクターの名前が出るんですよ。

いや、ほんとすごい映画ですね、レオン。