カモメのつぶやき

好きな映画や本のことを書きます。あとアメリカに留学してたこともあるので、留学や英語にいつても書くことがあります。

正月早々『レザボア・ドッグス』を劇場鑑賞した話 レザボアドッグスってどんな意味?

レザボア・ドッグス』見たことあります? タランティーノの初監督作品です。90年代を代表する名作ですし、タランティーノの初監督作品にして最高傑作という人も多いようです。 

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この映画を繰り返し繰り返し見てるけど、映画館で見たことはなかったけど、デジタルリマスター版として上映するということなので、行ってみることにした。

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レザボア・ドッグスの意味

映画好きな人にはお馴染みのこの映画ですが、タイトルの『レザボア・ドッグス』の意味が何なのか、よくわからない。諸説調べると出てくるけど、どれも決定的ではなく不明だ。

レザボアとは貯水地とか貯蔵、蓄積を意味してて、ドッグスは犬たち。直訳すれば、貯水地の犬たち。意味わからん。

今回買ったパンフレットにこう書いてある。タランティーノ監督曰く

「意味が何かということには答えられない。なぜなら、人がどう思うかを聞くのが好きだから。他の人がどんな答えを伝えてくれても、それは正しい。たとえば「『レザボア・ドッグス』のタイトルは間違いなく『わらの犬(原題:Straw Dogs)』から来ている」と言われたこともあれば「レザボア・ドッグスとは裏切者のことだ」とか「RESはRESERVE、VORはWARで意味はRESERVE DOGS OF WARだ」と言う人もいる。いろんな人がいろんな意見を持つ中で、自分が『いや、答えは…』と言ってしまうことで人々のクリエイティビティが失われてしまう」(デジタルリマスター版のパンフレットより引用)

 

レザボアの魅力はいつくもあるが、やっぱりキャラクターの魅力が大きいと思います。ここでは数人をピックアップして、キャラクターの所感を書きたい思います。

 

犯罪者向いてないミスターホワイト

主役のハーベイ・カイテル演じるミスターホワイト。この人、ちょっと良い人すぎるんですよ。生き馬の目を抜く裏家業において、とにかく優しい。ティム・ロス演じるミスターオレンジが撃たれて瀕死状態であると禁じられてる自らの本名を明かし元気づけたり、最終局面でボスのジョーが「こいつ(ミスターオレンジ)が警察の犬だ」というセリフに対して、「違う。それは勘違いだ、ジョー。こいつはすごい良い奴なんだよ! 俺を信じてくれ!」と全力でミスターオレンジをかばいます。少しは疑うことを覚えた方が良い、と犯罪素人の私でも思うくらいです。そのおめでたい感じは、そもそも犯罪者に向いてないですよ。日常会話で出身地がわかるようなことを言ったり。あとすごく怒りっぽくて、スティーブ・ブシェミ演じるミスターピンクに「頭を冷やせ」と嗜められてます。見た目がカッコいいからスルーしがちですが、要はヌケサクなんです。

 

みんな大好きミスターピンク

演じるのはスティーブ・ブシェミ。ブシェミといえばミスターピンク、という映画ファンも多いかと思います。この映画の成功の何割かはミスターピンクの存在が大きい。そうとうなキャラ立ちしてますよ、ブシェミは。ブシェミはこういう人なんじゃないか、とすら思ってしまいますよね。傑作なのは、冒頭のダイナーのシーンで「俺はチップなんか払わない」のくだり。「自動的にチップを払うなんてナンセンスだ」とうそぶく(ブシェミ自身は「自分はチップを払う。グレートなティッパーだ」とインタビューで語っています)。ミスターピンクは面倒くさい奴で、ニックネームを与えらるシーンでも「お前はミスターピンクだ」と言われた瞬間に「なんで俺はピンクなんだ」と不平を言うのも笑えます。ソッコウで文句言ってましたから(笑)。チップを払わないときも、ピンクが嫌なときも、結局はボスのジョーに一括されて、チップを払い、ピンクとなるのだけど(笑)。愛すべきキャラクターのミスターピンクは、私の個人的な映画史の中でかなり好きなキャラクターです。ちなみにこのミスターピンクは、タランティーノ自身を想定して脚本を書き、タランティーノが演じる予定だったとのこと。

 

サイコ野郎のミスターブロンド

「こいつ、怖ッ!」って思いますよね。まず演じるマイケル・マドセンの風貌が怖い。おっきい感じとかも怖いし、静かにゆっくりと低い声で微笑しながら話すのも怖い。マドセンですが、ミスターピンクを演じたかったようで、ピンクのオーディションもやったのですが、タランティーノはマドセンのピンクは気に入らず、ブランドになりました。そのタランティーノの選択は正しいですよね。そんなマドセンですが、自分の墓石には『レザボア・ドッグス』の面々の名前を入れると言います。「もしイギリスのどこかに埋葬されれば、自分の名前が無くてもわかってくれるだろう。イギリスではとても人気があるんだ。道を歩いていても『ミスターブランドだ! なんてこった!』って。映画が昨日公開されたばかりのように覚えてくれてる」。あとブランドが嫌なシーンが、クリス・ペン演じるナイスガイエディとレスリングをするシーン。あのガサツな感じが「俺、こいつら嫌いだわー(褒めてます。好きです)」って毎回見るたびに思うんですよね。ジョーを演じるローレンス・ティアニーは不機嫌で家に帰りたかったので、マドセンとペンを怒鳴り続けたとのこと。ちなにブランドが運転してる車はマドソンが実際に所有してる車で、その車は『ワンスアポナタイムインハリウッド』でもディカプリオの車として使われてるらしいですね。ブランドは『パルプフィクション』のヴィンセント・ベガの兄弟という設定なんですよね。ふたりのスピンオフも企画したらしいですが、二人が歳を重ねてしまい、過去の話をするのは難しいと判断してなしになったらしいです。見たかったですねー。

 

この他にも、ナイスガイエディやミスターオレンジも好きですね。この二人もタランティーノの他作品でてますよね。

ナイスガイエディ演じるクリス・ペンは、『トゥルー・ロマンス』(レザボア並に大好きです)にも出演してます。今度は警官役ですが、この警官もクリス・ペン独自の嫌味があり、最高なんです。

ティム・ロスも『フォールームス』とか『パルプフィクション』にも出演。パルプのティムロスも最高です。パンプキンというチンピラ役で、ティムロスの役で一番好きな役です。パルプのオープニングもとても有名ですし、気になる方はパルプ見てみてください。

 

レザボア・ドッグス』はいろいろな角度で語るべきことが多く、今回は好きなキャラクターにフィーチャーしてみました。まだ未見の方は、DVDとかBlu-ray、ぜひポチってください。すごい面白いですよ。これを機にお勧めです。あ、サントラもいいですよ。とても。

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