カモメのつぶやき

好きな映画や本のことを書きます。あとアメリカに留学してたこともあるので、留学や英語にいつても書くことがあります。

ヘルニアで数週間寝たきりになった話

 ヘルニアで数週間寝たきり生活をしました。今もまだ完治はしてないものの、杖を使って歩いて電車に乗って会社に行けるくらいは回復しています。

 滅多にない経験だったので、その辺りのことを書こうと思います。

 

ジョギングが引き金

 寝たきりなるきっかけはジョギングです。体重の増加と肩こりが気になっており、そういうときはジョギングをすると減量と肩こり解消になるので、年に数回の短期間で走っていました。

 今回は朝晩4キロくらいを2〜3日続けたら、腰と足に痛みを覚え病院へ。足を引きずるくらいの痛みです。

 

飲酒で悪化

 レントゲンを撮り異常がなかったので、湿布をもらい日常生活に。その日、同僚の送別会で朝まで飲酒し悪化。数日様子をみたけど、その後痛みは解消することなく別の病院へ。そこでは軽いマッサージとピリピリする電気治療。そこで何となく改善され日常生活には支障がないレベルまで回復します。その間、朝まで酒を飲んだりして、今思うと腰への負担が大きい生活をしてました。

 

致命的な一撃は、少しかがんだ姿勢

 ある朝、台所を掃除してシンクで蛇口を捻って雑巾を洗っている最中、腰を若干のかがめていたら、そのとき「ピキッ」という感覚が、腰を走り抜けました。

「あれ? 今のって…。痛いか? いや、痛くない、痛くない。大丈夫。あれ? いやいや。やっぱこれ痛いんじゃない? っていうか、すっげえ痛い」

 私は崩れるようにベッドへ。この時点ではまだ「けっこう痛い程度」です。

 

歩けない、立てない、座れないの三重苦

 通院してる病院へ足を引きずりながら行きいつもの治療を。何となく気分が軽くなりつつ、また足を引きずりながら帰宅。

 そこから安静にしてたのですが、みるみる悪化していきます。

 

 その夜にはもう歩けない状態です。もっと言うと、立てない、座れない状態。微電気でピリピリしても無駄だと悟り、総合病院を紹介してもらいタクシーで通院。座れないのでタクシーの後部座席に寝そべり運搬される感じですね。その前に家から出るのも一苦労です。まずひとりで着替えることができない。奥さんに着替えさせてもらい、さらに奥さんの肩を借りてなんとか自宅を出てタクシーに乗ることができます。

 病院に着くと、速攻ベッドに行きたいのに少し待って欲しいとのことだけど、2〜3分立たされるのが地獄です。力尽きる寸前でベッドを用意してもらいなんとか一息つけます。病院内の移動は「車椅子で」と言われましたが、即答で「無理」。なのでベッド移動になります。よくドラマとかであるベッドを押してもらいながら移動するあれですね。奥さんに「写真撮って」と言ったらちょっとしかめ面されました。

 そこでの精密検査でヘルニアと発覚し、そこから3週間の長い寝たきり生活が始まります。

 

 寝たきり大変なんてますが、思った以上に不便なのが、「座れない」こと。

 座れないことで、以下を寝そべりながらしました。

  • 飯はうつ伏せで寝ながら食う
  • 仕事はPCのみで、やはりうつ伏せで寝ながら
  • 便座に座れないので、ウンコしない

 一番大変だったのが、トイレ。トイレに行きたくないから、いくつかの問題が合併症としてでました。

 

便秘&痛風

 もともと痛風持ちなのですが、それも数年に一回数日くらい症状が出る適度です。痛風には水分不足は良くないとのことなので、割と水分は摂取するようにしています。

 しかし今回のヘルニアで立ち上がることもままならない状態だと、トイレに行くのがすごい面倒くさいんですよ。立ち上がるときや、歩くときなど、動作する際とにかく痛い。トイレに行きたくないんです。なので水分は極力取らない。

 そうなると、水分摂取は生命維持にとってかなり重要な要素でありますから、いくつか支障をきたしてきます。それがまず痛風でした。ヘルニアが原因で腰と左膝が痛みますが、それにプラスして、痛風で左足親指が腫れて痛み出しました。もはやどこが痛いのかわからない状態です。歩くのがさらに困難になってしまいました。

 さらに、水分不足による便秘。今まで飲酒の習慣があるので便秘にはなったことがなく(飲酒すると下痢気味のほうが多い)、一体どんな食生活をおくると下痢になるか謎でしたが、今回判明しました。水分不足ですね。また食事量の低下も原因のひとつかと。

 体験してわかったけどら便秘って、なんか腹に溜まってる状態だけど出ない、みたいな感じなんで気持ち悪い。

 出そうだけどでない。ここが曲者で、前述の通り座れないので、もちろん便座も座れません。でも出したい。でも出ない。

 根性を出して、便座に座ってみるんですが、10〜15秒くらいしか耐えられないんですよ。その間でケリをつけたいんですが無理ですね。

  • 座る
  • 出せない
  • 便座前に倒れる
  • もう一度座る
  • 出ない
  • 便座前に倒れる

 この繰り返しです。これを20〜30分くらい繰り返してようやく少し排便することができるという感じです。トレイが一番大変でしたが、風呂もまあまあ大変で、最初は体が濡れれば良し。で服は奥さんに着せてもらいます。風呂まで行くのも大変なので、序盤の5日間は風呂に入らなかったです。季節的に4月で暑くも寒くもない時期ですね。

 

痛みで寝れず

 実際的には腰の痛みもそうですが、動かさないときは左足膝の痛みの方が強く、その痛みで寝ることができませんでした。腰と膝の痛みで寝返りもできずで、思い返すとかなり辛かったですね。

 

薬が注射か手術か?

 病院に行ったときこのいくつかの選択肢がありました。まずは薬で。ダメなら注射。そしてそれでも治らなければ手術。

 病院に行ったときは手術もしくは注射を覚悟してましたが、先生曰く

「注射しても1日で効果がなくなる場合もあるし、手術だって確実に治るか保証はない」とのこと。それなら「まずは飲み薬で様子見で良いです」となり、結局それで回復しました。注射は神経にうつのでかなり痛いらしく、そんなに痛いのに1日だけの効能何たら耐えられません。手術も裏目に出ることもあると知人の経験から聞いたりして、薬を選択してます。神経系の痛みを抑える薬と炎症を抑える薬、それと胃を守る薬で回復しました。

 

なんだかんだで薬と安静するだけの毎日を繰り返し、歩けるくらいは回復しなんとか日常生活を送っています。酒はケガ前は死ぬほど飲んでましたが、今は怖くてあまり飲んでいません。酒を飲むと痛みが減るので、変な姿勢でいても「痛み」という危険信号が脳に届かないんですよ。それ故に腰へのダメージが蓄積されるのです。なので酒量は確実に減らしてますね。この夏ビールなし。人生初の出来事で、マジでつまらない夏でしたね。

ビールを飲むためにも、早く健康になろうと思います。まあ、飲み過ぎだった身体には良い休暇なのかもしれないので、ポジティブになろうと思います。

ビール飲みたいです。

ジョーダン・ピール監督の『ノープ』で登場人物が飲んでいた「キリン一番搾り」。監督やスタッフがファンで撮影中みんなで飲んでたらしいです。超売れっ子監督の作品に、特に日本という文脈なんかない世界観で日本のビールが出るなんて、とても誇らしい気持ちになります。

ビール飲みてえ!

すげえビール飲みてえ!というときは、何となくキリンクラッシックラガーを想像してます。

私にとってのイメージとしてのビール。それはクラッシックラガー。

ガツンとしたビールもいいけど、最近はあっさりビールもとても好きです。とかくバカにされがちなバドワイザーですが、夏とかに飲むと美味いですよ。あと何と言ってもパッケージのデザインが良い。自分のうちで飲むと海外感の演出で、良い仕事してくれます。