カモメのつぶやき

好きな映画や本のことを書きます。あとアメリカに留学してたこともあるので、留学や英語にいつても書くことがあります。

『ロッキー』&『クリード』シリーズは家族の物語

クリード過去の逆襲』を見ました。

最近、スタローンのことばかりを考えてて、やたらロッキーシリーズを見まくってました。そして『クリードⅢ』。

クリードⅢ』の内容も含めたロッキーサーガの一貫したテーマは家族であることに、『クリードⅢ』を見て気づきました。

無印の『ロッキー』は、ロッキーとミッキーの擬似親子のそしてロッキーがエイドリアンという本当の家族になる人を見つける物語(エイドリアンにはポーリーという家族も付いてくる)という側面があります。

『ロッキーⅡ』では、ロッキーとエイドリアンが結婚し子供が生まれる。

『ロッキーⅢ』では、父親のような存在のミッキーと死別しロッキーが独り立ちしていきます。

『ロッキーⅣ』では、『Ⅲ』で絆を深めたアポロという親友を失います。『Ⅳ』はあまり家族というテーマにフィーチャーしてませんが、後々の『クリード』への大きな伏線となります。

そして『ロッキーⅤ』です。シリーズ中最も評判の悪い作品ですが、家族をテーマにしてることは例外ではありません。ロッキー一家再生の物語です。セレブなロッキー一家はポーリーのミスにより破産。庶民となったロッキー一家で、一方でロッキーはドラゴ戦のダメージがすごくて現役引退。そして若いボクサーのトレーナーになります。その関係は父と息子のようです。ロッキーの息子はその関係に嫉妬して父息子の関係はギクシャクします、という話です。

いったん、『Ⅴ』で終わったロッキー物語ですが、『ロッキーザファイナル』でシリーズ復活。

ここではロッキーと息子に焦点をあてます。既に故人となってるエイドリアン。このシリーズから始まる墓参りシークエンスも切ないです。

そして『ファイナル』で真の完結、有終の美を飾ったロッキーサーガ。と思われたが、なんと新シリーズ『クリード』がスタート。アポロの隠し子というアイデアが、まさかの名作に。アポロの息子アドニスとロッキーの擬似親子物であり、アドニスとアポロの妻との少し変わった母息子であり、アドニスと恋人の新たな家族の物語がスタートしました。俺たち大好きなポーリーも故人となり、ロッキーは孤独な老人として描かれており、スタローンの演技の巧みさを改めて知る作品となりました。スタローンはアカデミー助演男優賞を受賞してますね。

クリードⅡ』では、これまたまさかのドラゴとその息子の物語がフィーチャーされます。ドラゴ親子のストーリーも感動的でした。

そして最新作『クリードⅢ』では、ロッキー不在。物語中、ロッキーが死亡してるのかも不明です。今回は、アドニスと妻ビアンカと娘、そしてかつて兄弟同様に育った幼馴染との因縁が描かれています。さらには『クリード』シリーズを陰で支えてきたアポロの妻のメリーアンもとても良い物語のスパイスとなります。

都合9作あるロッキーサーガは、全て家族を語る物語です。今更気づく自分もボーっとしてますね。