『トップ・ガン マーベリック』で人生何度目かのキャリアハイを迎え、なにかと話題のトム・クルーズです。だからこそ、同作をきっかけにトムに興味を持った人にこれを見てほしいんです。
『マイノリティ・リポート』。
ブックオフで108円でDVDが売ってたので購入。
安すぎだろ。
スピルバーグとトム。それだけでも見る価値ありますね。
それに加え原作が『ブレードランナー 』と同じフィリップ・K・ディック。
これ、隠れた名作SF映画ですよ。これ褒めてる人、一部のトム好きと、ピエール瀧しか知らないんですけどね。
トム・クルーズの映画って、トムを愛でるための物だと思ってます。そういう意味では、トムの一挙手一投足を堪能するには設定やストーリーが複雑すぎるかもしれません。
でも設定もワクワクしますし、未来のガジェットも結構リアリティあって、20年前の作品とは思えないほど、的を得た感じがあるんです。
簡単にいうと『ミッション・インポッシブル』を50年後の近未来でやってみた映画にしあがってます。基本トムはイーサン・ハント。
最近のトムの真骨頂は、
・問題勃発したときのトムの焦り(最近のトム作品はこれがあるが『トップガン マーベリック』にはなかった)
・頭を動かさず胸をはり手を大きく降って走る「トム走り」
・年々加速するジャッキー・チェン化(アクションと黒いTシャツとズボン)
・銀幕のスター性とうさんくささ
・ニカッと笑う
いろいろあります。
そしてこの映画をみると気付かされるんですが、トムとSFの相性の良さ。
私にとって意外な発見でもあったんです。トム・クルーズといえば、『トップガン』や『カクテル』から始まり『7月4日に生まれて』、『マグノリア』、『ザ・エージェント』、『ミッションインポッシブル』や『ジャック・リーチャー』シリーズなど、現実との繋がりがある作品のイメージが強い俳優です(MIシリーズは違うか笑笑)。
でもSFとトム。違和感ないですよ。『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や『宇宙戦争』のトムもとても良いし、トムはむしろSFの方がしっくりくるのでは?って感じです。miシリーズなんか、あのマンガチックなドラマ展開はもはやSFな感じもあります。
本作、最近の映画かと思ってたら2002年の作品で、もう20年近く前です。現在のトム像の片鱗を見ることができますね。意外と「トム走り」が完全に確立してないけど、ジャッキー・チェン化は始まってるのも注目です。
問題発生したときのトムの焦りについては、語ることが多すぎるので、また別作品で書きたいと思います。
トム、宇宙行く企画のやつ、私は待ってるぞ。
トム・クルーズ度
★★★★☆