この前、川越でビールを飲んだ後に古着屋に行き、酔った勢いですごい久しぶりにジーパンの古着を買いました。
何の変哲もないLEEのジーパンです。セールで2000円。商品名もわからないです。
LEE自体を買うのが、高校生ぶりなので、30年ぶりくらいでしょうか。
私はLEEかリーバイスどちらが好きかと聞かれれば、断然リーバイス派です。
でも酔ってたことや、リーバイスも何着も買ってきたので、2000円だしLEEも良いかな、と思い購入しました。
LEEといえばジェームズ・ディーンの
理由なき反抗
LEEといえば、というかジーパンといえばジェームズ・ディーン、という時代がありました。90年代前半くらいまではそのイメージが残ってましたね。
今や若者のジーパン離れが進行してジーパンの売上は下がってると何かのニュースで見ました。
たしかに会社の若い人たちを見ても、ジーパン履いてるのは、私を含むおじさんが多く若い人たちのジーパン率は低い気がします。
今はジーパンより履き心地が良く見た目の流行にそったパンツがいくらでもあるし、値段だって安くて良いものもたくさんあります。
そんな時代にジェームズ・ディーンの「理由なき反抗」での着こなしに憧れる若者は、ちょっと想像しづらいですよね。
Wikipediaには以下のようなことが書かれてます。
1953年の映画『乱暴者』で主演のマーロン・ブランドがLevi's 501XXを、1955年の映画『理由なき反抗』でジェームズ・ディーンがLee RIDERS 101を着用した。これを見た若者が影響を受け、ジーンズは(米国の若者なりの主張を込めた)ファッションとして普及していった。当時米国では「反抗的な若者の象徴」と見なされたため、ジーンズの着用を禁止する学校が多かった。
ジェームズ・ディーンがジーパンを履いて当時の若者の反抗する気持ちのアイコン的存在になった。っていう話、共感できないと思うんです。その背景も知ることもないでしょうから。
当時50〜60年代のアメリカ。古き良き時代ですが、いろいろが変化しつつある時代でもありました。自家用車の普及もその一つでしょう。一般のアメリカ人たちの行動範囲が一気に広がった時期ですね。
『理由なき反抗』でも、ジェームズ・ディーンは敵対する不良の若者たちとチキンレースなんかしてます(映画の中のアメリカの高校生は車を運転します。すごい世界です)。
ジーパンは不良のアイテム、というイメージは90年代日本にもあったかもしれません。チーマーと言われた人たちがこぞってブーツカットのジーパン履いてましたしね。またビンテージやレプリカジーンズが流行した時期でもあります。
そんなジーパンも今では、不良的なな意味はなくなり単なるひとつのファッションアイテムとなっています。前述した通り、ファストファッションのストアに行けばジーパンよりも安いパンツは溢れてるし、アウトドアブランドもジーパンよりも高級かつ快適なパンツも山ほど作られています。ジーパンよりもスマートなパンツもセレクトショップに行けば、あるいはファストファッションでもいくらでもあるでしょう。
そういう時代に、ファッション的にはおしゃれでもなく、ビンテージ的価値もなく、履き心地もあんまり良くない、そういう野暮ったいLEEのジーパンを履くのがなんか良いなと思った次第です。
オシャレなんかしても、どうこうなるもんでもねえよ! つべこべ言ってないでジーパン履いとけ! っていう感じでした。
酔ってたし。
この冴えない色落ち。いかにもビンテージ的価値はない。でも微妙にテーパードしててなんか今風でもあります。
コンバースのオールスターみたいなスニーカーだと裾が広いパンツを履くと引きずるか、それが嫌ならロールアップしなきゃですが、これなら引きづらずにすみます。
LEEの良いところは、ケツポケットです。サイズに合わせてケツポッケの大きさを変えないんです。なのでジーパンのサイズが大きければ大きほど比率的にケツポッケが小さくなりますし、外側に離れていきます。この雑さが良いんですよね。
ちょっとキモいうんちく以上。
ちなみに、LEEですが他の映画なら、『タクシードライバー』のロバート・デニーロ演じるトラビスも履いてますね。
皆さんも、LEEのジーパン古着でどうです? オシャレなんか忘れてなんでもないジーパン履くのも良いもんですよ。
今回言いたいことはこのくらいです。