カモメのつぶやき

好きな映画や本のことを書きます。あとアメリカに留学してたこともあるので、留学や英語にいつても書くことがあります。

好きな漫画 オールタイム編

漫画はいろいろ読んできました。
で、その中でもベストってやっぱりあるわけでね。どれも絶対面白いから、紹介しますね。漠然と思い入れだけで並べてくのも良いですが、何か基準があった方が比較しやすいしね。
今回は、繰り返し繰り返し読んできた漫画=オールタイムベストとさせてもらいます。つまり買って損なし、何回も読める漫画ってわけです。

初回はこの作品です。

これ、つまらない人っているんですかね?
俺の場合、幼稚園の頃から何度も繰り返し読んでる肉親のような存在の作品。
もう完璧な漫画といえば俺にとっては『あしたのジョー』なんです。
松本大洋の言葉を借りるなら「『あしたのジョー』でボクシング漫画でやれることは全てやってしまっている」というくらいカンペキなマンガなんですよ。

丹下段平との出会いから力石との一連の因縁が前半とすれば、力石との因縁から立ち直り世界を目指す過程が後編だ。
俺が好きなのは、ホセ戦はもう当然として、やはり金龍飛戦かな。かつて力石が経験したハードな減量をジョーがすることになる。力石が死んだバンタムから離れるつもりはないジョーだが、日々の成長で減量が追いつかない状態。何とか減量をクリアするも、対戦相手の金から「かつて親を殺したことがある」とブルーな告白をされ、精神的に追いやられるジョー。さてどうなる?みたいな展開なんです。ちばてつやは、子供の頃に戦争を体験していて、金のエピソードを描いてるときは、その頃のハードな体験を意識しながら描いたと、宇多丸とのインタビューで言っている。

あしたのジョー』では好きな巻の好きなページを開いて、そこから最後まで読んで、また最初から読み始める、という行為を人生で何度も繰り返している。ああ、全てが面白い。
最後の世界タイトルマッチは何度読んでも、読むたびに新しい発見がある。まさに最後の戦いにふさわしいクオリティなのだ。漫画史上これに辛うじて匹敵する“最後の試合”は『スラムダンク』の山王戦くらいなものだと思う。
20巻で完結してるのも素晴らしい。無駄がない。そして足りないものもない。完璧。
当時の20巻は相当な大作の部類に入る。最後のホセ・メンドーサ戦は丸々一冊使って、これまたひとつの試合で一冊使うことにも驚いたものだ。当時はそこまで丁寧に描かない。描かなくても伝えることとができる。しかし世界戦だからと考えて、その辺りの説得力みたいなものも感じたことをよく覚えている。このとき、俺幼稚園だよ。幼稚園の男の子がそんなことを思うほど、よく出来た漫画何ですよ。リアルタイムでもないしね。
今のダラダラと続く漫画は見習ってほしいものだ。せっかく面白いのに、少年誌の漫画なのに、読者が少年でなくなるほどこ長さって。というグチは別の機会でやるとして、とにかくジョーは最高なんですよ。

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復刻版おれ、買おうかな。見てたら欲しくなりました。