深夜放送してた『クラウド・アトラス』という映画を録画したので見ました。『マトリックス』シリーズの監督作品です。
どんな映画か簡単に説明すると、手塚治虫の『火の鳥』を映画化したような話です。
すごい実験的な映画で、それがまた成功してる。3時間の長い話だけど、苦痛にならないです。
特殊メイクで、年齢、性別、人種も違い、物語の重要性も違う。いわゆる輪廻転生してるわけですよ。
その30年後のイギリスでの音楽作家の話。
その45年後の70年代のアメリカで石油会社の陰謀の話。
現代のある編集者がトラブルに巻き込まれ大脱走する話。
2144年、未来の韓国でクローンの少女の革命の話。
そして文明が滅んださらにもっと未来の話。
各ストーリーで、いろいろなキャラクターが生まれ変わって登場する。その話が同時進行で交錯する、という人類の魂の物語なんです。
想像力をフル回転させないと、こんな映画は作れないだろうし、それをカタチにして、かつ面白くできる技術ってものすごい。企画から完成までさせたこと自体驚きです。
東洋思想の輪廻転生に関する話を西洋人がよく作れたな、と。
人種も性別もない魂の物語なんです。魂の救済の物語です。この映画を見て、救われる気持ちになる人はきっといます。