カモメのつぶやき

好きな映画や本のことを書きます。あとアメリカに留学してたこともあるので、留学や英語にいつても書くことがあります。

こんな大実験映画見たことない『クラウド・アトラス』

 深夜放送してた『クラウド・アトラス』という映画を録画したので見ました。『マトリックス』シリーズの監督作品です。

 どんな映画か簡単に説明すると、手塚治虫の『火の鳥』を映画化したような話です。
 すごい実験的な映画で、それがまた成功してる。3時間の長い話だけど、苦痛にならないです。
 6つの時代の話が平行して進む複雑な話。トム・ハンクスハル・ベリーたちメインの役者はあちこちの時代の話で6役しています。
 特殊メイクで、年齢、性別、人種も違い、物語の重要性も違う。いわゆる輪廻転生してるわけですよ。
 1840年代、奴隷商売している頃のアメリカの話。
 その30年後のイギリスでの音楽作家の話。
 その45年後の70年代のアメリカで石油会社の陰謀の話。
 現代のある編集者がトラブルに巻き込まれ大脱走する話。
 2144年、未来の韓国でクローンの少女の革命の話。
 そして文明が滅んださらにもっと未来の話。
 
 各ストーリーで、いろいろなキャラクターが生まれ変わって登場する。その話が同時進行で交錯する、という人類の魂の物語なんです。
 
想像力をフル回転させないと、こんな映画は作れないだろうし、それをカタチにして、かつ面白くできる技術ってものすごい。企画から完成までさせたこと自体驚きです。
 東洋思想の輪廻転生に関する話を西洋人がよく作れたな、と。
 
 人種も性別もない魂の物語なんです。魂の救済の物語です。この映画を見て、救われる気持ちになる人はきっといます。
 
 

 

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