『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を見たした。
それほど思い入れのないこのシリーズ。まあまあ好きくらいの感じです。
以下ネタバレもあります。
ファン以外でも楽しい
面白いですよ。まずオープニングの追いかけっこが楽しいです。
青春感ありますよ。ポップでドタバタしてて、つかみとして、かなりあがりますね。
MJや、ネッド、メイおばさん、ハッピーとお馴染みのメンバーが登場して「これこれ」って感じになります。
マーベル自体そんなに熱心に見ないですけど、たぶん一通りは見たかなレベルの私でも、いつメンにはグッときますね。
それに加えてドクターストレンジも登場します。ハッピーに加えてストレンジで「ああマーベル見てるなあ」という気持ちになります。
で、ストレンジ登場以降スパイダーマンファンへの接待がすごいです。
旧シリーズの悪者が続々登場します。この時点で、私は絶対にはついていけませんでした。
旧シリーズも見たことはあると思いますが、ぜんぜん覚えてないんです。なんとなく「ああ、あんな敵いたな」くらいの感じです。
それでも、違う世界線から来たのね、ということは理解できますし、ストーリー的にわからない、ということはなかったですね。
それに、過去シリーズのスパイダーマンたちも登場しますが、思い入れない私もそこそこワクワクする感じはあります。
この映画、スパイダーマン? マーベル?
この映画は、何のシリーズ作品として見ればいいのか、気持ちの整理がつきづらかったです。
過去のスパイダーマンたちが登場することで、スパイダーマン総括モノという見方もあるし、マーベルサーガの一環としても見ることもできるでしょう。
マーベルの中のスパイダーマンシリーズかと思ってましたが、そもそも今回のスパイダーマンが登場したのは、キャプテン・アメリカの完結編『シビルウォー』でした。
キャプテン・アメリカの映画を見てて、スパイダーマン。意表をつかれました。キャップの話なのに、スパイダーマンで締めくくるそのストーリーテリング。
で、もうスパイダーマンになってるという。
話を戻すと、今回のスパイダーマンは、何のシリーズとして見たら良いのかわからないんですよね。
自分としては、1.のつもりで見てて、マーベルサーガとしての要素がある、というスタンスでした。でもなんか3.な要素も入ってきて。
この作品に至るまでの過程が一本道じゃなくて、すごい複雑なルートからなる物語だな、と。
ラストは大好き
ラスト、みんなからピーター・パーカーの記憶がなくなるという悲しい終わり方でした。
記憶のなくなったMJに会うけど、MJは思い出すことなく、切ない別れになります。
このとき、MJが真の愛かなんかで記憶が蘇るみたいな話だったら、どっちらけですが、そんなこともなく、ただピーターだけに思い出がある、という結末。そのほろ苦さがすごい良かったです。
『ララランド』のラストを思わせる切ない別れのシーンでした。