もう20年以上前に、ニューヨークで暮らしてました。その時の年収は約100万円($1=¥100とします)くらい。月々8.3万円くらいの収入です。
まあ貧乏でしたが、それなりに楽しい生活を送ってました。月々の生活に使う内容はこんな感じです。
家賃480ドル
食費150ドル
娯楽100ドル
貯金100ドル
今思えば、よくこんな生活してたな、と思いますが、それなりに楽しい日々でした。
住んでた場所はニューヨークの中でも一番治安の悪い場所、ではありません。
むしろアッパーウェストと呼ばれる高級住宅地で、近くにはジョンレノンが住んでたことで有名なダコタハウスがあります。私の住んでたアパートメント(アメリカではマンションのこともアパートメントと言います)は「ホテルリバーサイド」とスカした名前でした。ドアマンもいます。しかも激安。
それはウィークリーホテルでした。毎週の家賃が120ドル。低所得者の吹き溜まりのようなホテルです。
エレベーターは遅い。
部屋は暑い。
ベッドはノミだらけ。
バストイレは共同。
住人たちもバラエティ豊かです。右お隣は猫と住んでる身寄りのなさそうな爺さん、その隣は娼婦崩れのマダム、お向かいはゲイの中年カップル等々。
かくゆう私も、隣人から見れば、いつも酔っ払っており友人の出入りが多い得体の知れないアジア人の青年、ということになります。
ニューヨークの一等地にそんな吹き溜まりがあるところが、まさにニューヨークの面白くて懐の深い街ともいえるかもしれません。
続く