カモメのつぶやき

好きな映画や本のことを書きます。あとアメリカに留学してたこともあるので、留学や英語にいつても書くことがあります。

今最高に面白いミステリー漫画×2作『DYS CASCADE』『クジャクのダンス、誰が見た?』

 ミステリー漫画、面白いですよね。

 いま、個人的に最高に面白いミステリー漫画と思ってるものが二つあります。

 ひとつが『DYS CASCADE』。もうひとつが『クジャクのダンス、誰が見た?』です。

 

『DYS CASCADE』は、サイコ・サスペンス漫画の決定版『ROUTE END』で実力を見せつけた中川海二の意欲作です。

 

 警察署に置かれたバケツには12リットルの血液と1本の腕が入っていた。ベテラン刑事と美人上司のバディが片腕のない男を操作します。男は警察にケンカを売りつけるように挑発を繰り返す。捜査を進めるほどに謎は深まり、過去に起きた事件が関連を見せ始めます。

 この漫画の良いところは、いくつかありますが、下記が秀逸です。

1.登場人物が魅力的

これ漫画というか小説や映画などのストーリーの基本ですね。オジサンのベテラン刑事が主人公で、その上司が美人刑事。このコンビふたりが主人公なんですが、二人の掛け合いが良いです。バディモノとしても楽しめます。また事件の容疑者やそれにまつわる関係者ひとりひとりも丁寧に描かれています。

 

2.物語がどこに向かっているかわからない快感

物語がどういう決着するか想像しづらい構成になっています。そして意外な人間関係。それも偶然や後付けとかじゃなくて初めから作者が構成していたと思われる綿密なストーリーがたまらないです。「この話、いったいどんな決着話つけるのからやと思いながら読みつつ、進行してる話が常に「ヤバい」雰囲気出してて、続きが楽しみすぎるミステリーなんです。

 

 もう一方の作品『クジャクのダンス、誰が見た?』も、これまた先の読めないストーリー展開が魅力的な漫画です。

 映像化もされた『イチケイのカラス』の浅見理都が手がける、衝撃のクライム・サスペンスです。

 雪がちらつくクリスマスイブの夜に起きた元警察官殺害事件。容疑者は逮捕され、事件は終わったかのようにみえました。 しかし、殺された元警察官が娘に遺した一通の手紙で事件は再び動き出す。そこには「以下に挙げる人物が逮捕、起訴されたら…その人は冤罪です」そう書かれていました。そして、そのリストには父を殺したとして逮捕された容疑者の名前も書かれていた……。

 このあらすじだけ読んでも、面白そうすぎます。

 こちらは、ひとつの謎に向かって、読者をグイグイ引っ張っていくタイプの漫画で、登場人物たちの細かくて丁寧な心理描写がとても魅力的な漫画です。

 自分は漫画アプリで読んでますが、今のところ、この漫画のラストがとんな結末になるのか全く想像できない状態です。信じてる人が本当に信じられるのか、或いはそうじゃないのか? 主人公とその相棒的な弁護士コンビ二人をのぞき、登場人物は例え善人でも全て信じられない、人間不信になりそうな漫画です。

 

 いや、どっちも、続きが楽しみですが、これ完結してから一気読みした方が良いタイプの漫画かもしれません。

 でもリアルタイムで読む醍醐味もありますので、いずれにしてもメチャメチャ面白いので、ミステリーやサスペンスが好きな人は漫画読まない人でもオススメです。