いま蘇る。と散々使い古された言い方があるけど、『Get Back』は文字通り、いま蘇るザ・ビートルズ。って感じです。
ディズニープラスに入会しました
もうね、ディズニープラスに入りました。サブスクが増えるの嫌だとか、そういうレベルの作品じゃないです。
ビートルズファンならもちろんですが、音楽ファンも発見だろうし、あの時代を検証するにあたり文化史のひとつとしても必見なドキュメンタリーだと思います。
四人のドラマが鮮明すぎて生々しい
鮮明でクリアな映像に生々しいメンバーたちの声。
ビートルズ最後のライブとそれに付随するアルバム制作のすったもんだするドキュメンタリーです。
ライブをするテレビの特番まであと2週間。でも、曲の準備全然できてないんですよ。
10数曲必要なわけです。アルバムだったり特番だっりに必要なのは。
できてないっていっても、14曲中半分しかできない、とかのレベルじゃなくて、やっと着手し始めた曲が4曲くらい、
特番でやるライブの場所も決まってない。つまり何も決まってないんです。
もうほとんど、絶望的なレベル。
そんな中で、ビートルズ四人の関係性の複雑さを垣間見せられます。
仕切ろうとするポールに微妙なレスポンスのメンバーたち。ジョージに至ってはハッキリと嫌だ、というスタンスをとっています。
ジョンはジョンでビートルズより小野洋子の方に興味が高く、毎日スタジオに連れてきて、メンバーも言いたいけど何て言って良いか変わらず、困っちゃってます。
とにかく、そんなやりとりが、
監督ピーター・ジャクソンの前作
一時世界大戦のドキュメンタリー
監督は『ロードオブザリング』シリーズのピーター・ジャクソン。
「なんで、この人?」と思ってたけど、前作『ゼイシャルノットグロウオールド』を見て納得。
第一次世界大戦終戦100年をむかえ、当時の大量にある映像をデジタルでカラー化することで、今撮影したような非常にリアリティのあるドキュメンタリー映像になってます。また当時実際参戦した元軍人たちのコメントが全編流れます。死体も普通に出て来ますし、かなりエグい描写が多いですが、それゆえに戦争の悲惨さを表現しており、最高の反戦映画になっています。
膨大にあるフィルムを編集して、現代に蘇らせる手腕を買われたのでしょう。
話を戻すと、この『Get Back』をみると、ジョンがまだ生きてるような、いや、かつてジョンレノンやジョージという人がいて、ポールとリンゴとの関係を含め、こういう人だったんだな、ということを肌で感じることができます。
とにかくおすすめです。