ジム・ジャームッシュ。ある一定の映画ファンから愛され続けている映画監督ですね。
横浜のジャック&ベティという映画館で、ジム・ジャームッシュ特集「ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021」をやってて、見に行きました。1986年に日本で初めて劇場公開されてから35年の時を経て、 初期作から最新作まで一挙上映中です。
私が見たのは、二作品です。
ダウン・バイ・ロー、微妙…
『ダウン・バイ・ロー』(1986|アメリカ、西ドイツ|107分)
不良のジャック、ラジオDJのザック、そしてイタリア人のロベルトがニューオリンズの刑務所、同じ房のなかで出会う。ある日、偶然見つけた抜け穴から3人はなんと脱獄に成功。外の世界では行く当てもなく、目的地のない珍道中が繰り広げられていく。
惜しいんですよ。出てる役者なんか、トム・ウェイツとか良いし、『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニもいい感じなんですけど、でもまあ退屈なでした。
永瀬と工藤夕貴はちょっと恥ずかしい
ブシェミとストラマーが良い
日本人は、永瀬正敏が出てるから見る人が多いと思います。見た人の8割がそうじゃないかと想像します。
工藤夕貴と永瀬正敏はカップルなんですが、演技が古い。当時のスタイリッシュさが、ちょっと恥ずかしいですね。ジム・ジャームッシュをもってしても、日本人なら分かってしまう当時のスタイリッシュさが、ダサいですね。一周まわって、それがオシャレになる、というのが難しい類かもしれません。
でもまあ、このふたりは横浜から来た、という設定なので、横浜の映画館で見るのはとても良いと思いました。
でもそこはさすがジム・ジャームッシュ。見ることができる許容範囲内には保ってますね。でも永瀬&工藤パートは、嫌いじゃないけど、あんまり面白くないです。
続く未亡人パートやスティーブ・ブシェミ&ジョー・ストラマーパートは面白かったですね。
特にブシェミ&ストラマーパートは、面白いです。なんでパンクバンドのジョー・ストラマーが役者やってるか謎ですが、きっとジム・ジャームッシュと交流があるのでしょう。ブルースシンガーのトム・ウェイツもジム・ジャームッシュ映画の常連ですしね。
今回言いたいことはこのくらいです。