40代あたりから、ファッションに興味ある人とない人で別れる分岐点だと思います。
結婚して妻子を持って、仕事も年中暇なし、趣味だったサーフィンやダーツ、ボードなんかも、とんといかなくなる。車だって昔はバリバリいじってたけど今はファミリーカーのミニバン。
仕事関係と家族くらいしか人間関係がない。そんな環境なので、仕事をする時に最低限なTPO守ってれば服装や髪型はOKっショ。
わかります。男子たるものは服装なんて着れれば良くて、ファッションなんてチャラチャラしたもんに興味なし! そんなもん、ある物を適当に着てりゃ良いんだよ。
そういう人は、それなりに人生哲学があると思いますので、たぶんこの記事読む必要ないと思います。その生き方を貫いていただければ、それはそれでカッコ良いと思います。
今回は、そうは言っても、少しくらいはオシャレしてもいいかな、と思ってる人向けな記事です。しかし一体、お前はどこのどいつだ? どこの馬の骨ともわからんやつにファッションのことを教えてもらっても、得るものないだろう。そういう方もいると思います。
全くその通りで、私自身ファッション業界にいるわけじゃないし、何を偉そうにって感じかもしれません。私の場合、親がジーパン屋を営んでたことと、奥さんがアパレル関係で働いてるくらいですかね、ファッションに関わった経験とすれば。つまり私は、ファッション業界とは無関係の人間です。
ここでは、普通のオジサントーク、酒飲みながらの駄話的な感覚で、
「オジサンは、服とか靴、こんなん身につけたら、良くない?」
みたいな感覚で読んでもらえたら良いと思います。前置き長くなりましたが、そんな私が思うオジサンが着たら良いと思うファッションを紹介してみます。
1. セットアップのスーツ
これ着てれば、オジサンは間違いないんじゃないでしょうか。スーツっつてもちゃんとしたやつじゃないですよ、寸法測って、裾上げして、みたいな。
スーツは上下揃いで売ってますが、セットアップは上下バラバラです。素材もスーツはウールとかが一般的です。
ここでいうセットアップはコットンだったりリネンだったりナイロンだったり、いろいろです。パターンもセットアップのほうがカジュアルで、肩パットがなかったり、流行に合わせたりしてます。
要はセットアップのほうが、スーツより普段着っぽい感じですかね。いわゆるジャケパンスタイルっていうんですかね。
私含め普通のオジサンは、顔も疲れ髪の毛も薄くなりつつあり、体型も若い頃より格段にしまりがない状態です。
そんなオジサンですから、やはり清潔感を意識したい。そうなるとセットアップっていうのが、そこそこ無難にキマるんですよ。スーツっぽいから大人の余裕感を醸し出しつつ、素材やパターンがカジュアルなので、そこまで頑張ってない余裕感もあります。
色はお好みで良いと思いますが、黒良いですよね。あとはネイビーも良いですよ、ネイビー。俺たちは若い頃ジーパン履いてたからネイビーという色はには親近感あるし、ネイビーって大人っぽすぎず子どもっぽすぎずの絶妙な色だと個人的に思います。
あとセットアップに何を合わせるかというと、ジャケットの下はTシャツで良いんじゃないですかね。ただジャケットにTシャツ、というファッションが好きじゃない人いますよね。そういう人はシャツや薄手のセーターとかでも良いんじゃないでしょうか。
靴はスーツ用の革靴じゃなくて、カジュアルにローテクスニーカーとか良いと思います。
服装にあまり厳しくない職場なら、セットアップを着て働けます。オンオフ両方いけるなかなか便利なやつです。
どこで買えるのかって言うと、ユニクロとかGU、無印などファストファッションのお店に売ってます。かなり安いんで、まずは気軽にそのあたりでお試しするのが良いかもですね。
個人的には、セレクトショップ(ビームスとかジャーナルスタンダードとかナノユニバースとか)のセットアップで、お好みの物を探すと良いと思います。店員さんも親切にフォローしてくれるだろうし、セレクトショップで買った方がファストファッションより少しお値段(上下で3〜4万円くらいかな?)は高いけど、気分上がりますから。気に入れば着る頻度が高くなると思いますので、多少高くてもコスパ良いと思います。
2.白シャツ(長袖)
白シャツ、良いですよ。普通のやつ。前述した通り、オジサンに必要なのは、清潔感です。そこで白シャツ。なんなら、白シャツばっか着てりゃ良いとさえ思います。さっきセットアップって書きましたが。
白シャツの良さは、襟ですね。襟があることで、フォーマル感がでます。そのフォーマル感が清潔感に繋がります。
ここで注意なのは、長袖を着たいですね。半袖より長袖が良いです。半袖の白シャツだと、途端に中学生感出ちゃいます。
長袖で暑いときは、袖まくりましょう。キッチリ丁寧ではなく、雑にまくれば、着慣れた感じがしますしよ。どうしても暑けりゃ、脱いでカバンの中に入れとけ早いですよ。その下は白Tシャツを着ておいて。
カバンの中に入れるとシワが気になる人いるかもしれません。コットンのカジュアルなボタンダウンの白シャツなら、ある程度シワがあっても別に良いと思いますよ。そのシワもいい感じのアクセントになります。
どんな白Tシャツがいいのか?って話ですと、コットンのボタンダウン(襟にボタンついてるやつ)とか良いんじゃないですかね。スーツ用のやつはダメっすよ。
サイズ感。今ならちょっと大きめが良いと思います。ジャストよりワンサイズ大きく。私は2〜3サイズ大きめのシャツも着ちゃいます。サイズはその時の流行や自分の気分に合わせると良いと思います。
あとは夏ならリネンのやつをサラッと着るとか。リネンなら白じゃなくても良いかもです。
白シャツは、値段はピンキリなんで、ブルックスブラザーズみたいな高い物を買っとくと、間違いないでしょうが、白シャツは黄ばんでくるので、ある意味消耗品とも言えます。どこまで金をかけるかは、割と考え所ですねー。ここでもとりあえずユニクロとかで、試してみるのが良いのかもしれません。そんなことばかり言うと、服がユニクロばかりになってしまうんですよね。でもそれも良いのかもしれません。ユニクロを着こなしてれば、そこそこオシャレに見えますから。
3. スラックス
ズボン。パンツ。ボトムス。
いろいろありますが、これがオジサンにとって、一番難しいジャンルと言えます。
ファッションって、何気にボトムスで印象キマるんですよ。
これ、マジな話です。
ボトムスがちゃんと決まってれば、トップスは適当で良いんです。
全体の50%、半分くらいがボトムスになります。なので意外と印象が強いんです。
なので流行に外れたボトムスを着ると、イケてない印象になるんです。ちょっと前なら黒スキニーやテーパードパンツ履いてれば、それで済んだんですが、残念ながら、黒スキニー絶対無難時代は終わりました。
いまは、コロナの影響でルーズフィットが主流です。一説によるとコロナ禍で通販で服を購入する人が増えて、
「試着ができないのでサイズ感は大きめ!」
という流れがあったようです。さらに家にいると大っきめの楽な服装が楽で良いと言うのもあると思います。
で、スラックスです。昔はスラックスっていうとオッサンの履くものっていう印象が強かったと思うんですが、いま、我々オッサンです。
で、オシャレなスラックスたくさんあります。スラックスの良いところは、センタープリーツ? センタープレス?っていうんでしたっけ? スラックスの前身頃と後身頃の中心にプレスして、折り目のついてるやつですね。そのセンタープレスがあるのが良いんです。フォーマルな感じがオジサン向けです。素材感もウールなどのフォーマルな素材もあるし、コットンなんてのもあります。
カタチはいろいろありますが、今ならやはり太めが良いかと。少しテーパードがかかってるシルエットもいいかもしれません。
頑張りすぎないファッションですから、あくまで適当にゆるく、少し太めって感じかいいと思います。
4. ディッキーズ874
ここで、いきなり具体的な商品名。
ディッキーズのワークパンツです。チノパンとも言われますが、正確にはチノパンはチノクロスというコットン生地を使ったパンツで、ディッキーズはコットンとナイロンをあわせた生地なので、チノパンとは呼べんのです。
オジサンに、このディッキーズ874をオススメするのは、下記の理由です。
・今またワイドシルエットが流行ってきた。
・ディッキーズはクセのないストレート。
・スラックスのようなセンタープリーツがあるので、少し品が良い。
・コットンとナイロンの合わせた生地なので、とにかく丈夫。何年も履ける。
・確固たるブラディングされてるのに安い。
・サイズ豊富
・色も豊富
・俺たちが大好きだった無骨なテイストもある。
どうです? 「丈夫」「無骨」というキーワード。
そういうワードを待ってませんてましたか? とても丈夫です。本当に丈夫なので捨て時がわからないくらいです。
この874をはくときは、サイズ感を少し注意したいですね。オジサンは体型が崩れかけてる人が多いでしょう。なのでジャストサイズではなく少し大きめのサイズを買うことをお勧めします。裾丈は短めの30が良いかもです。私は長めの32が好きなんですが、裾周りがタブついてだらしない、ラフな印象になります。
この手のパンツは、ベージュっぽいの選びがちですが、濃いめの色がおすすめです。ボトムスは色の濃いほうがしまって見えますので。
安定のネイビー(また!)、安心の黒、オシャレ感あるグレーや茶色。このあたりが良いかと。安いので、ちょっと変則的なマルーンというエンジ色にチャレンジしても面白いかもしれません。
5. 靴はローテクスニーカー
靴です。靴もファッションにおいて、とても大事とされてます。パンツの割合が50%とすれば、靴を合わすともう少しその割合が増えていきます。つまりファッションは下半身で決まると言っても良いでしょう。
その靴ですが、ファッションのわかってる奴は良い靴を履いてる、という風潮があります。良い靴っていっても、別に5万円や10万円の靴を履いてるのが良いってわけじゃないです。
頑張らないがテーマなら、スニーカーで良いんじゃないですかね。
でも、ちょっと待ってください。ここで未来感ハンパないカラフルなハイテクスニーカーはNGです。オジサンは頑張りすぎなきが大切です。ハイテクスニーカー、頑張りすぎないファッションには、合わないんですよ。プロダクトとしては素晴らしいのはわかりますが、オジサンが身につける頑張らないファッションには、ちょっとミスマッチな感じがします。
なんて思ってたら、今やなんでもアリの世界になってしまい、シックな格好にハイテクスニーカーなんて人も、全然普通に見ますね。羨ましいなぁ、と思いつつ、個人的には「でもやっぱり俺のスタイルには合わないよな」と思いローテクなスニーカーを履き続けています。ハイテクもチャレンジしたい人は、トライしてみるのも良いかもしれません。
話がずれましたが、ここでは定番のローテクスニーカーをおすすめしたいです。
定番ローテクスニーカーの良いところは、昔からあるので、ファッション的には完成しているところでしょう。さらにそのスニーカーにまつわるストーリーやカルチャーが山ほどあるところです。履いてる本人が理解してなくても、知ってる人は勝手にそのストーリーを感じてしまうものです。
ゆえに、定番はハズレなしです。どれも正解で、ダサ坊に見られることはまずないです。そんなスニーカーをいつくか紹介します。
・アディダススーパースター
・アディダス スタンスミス
・ヴァンズ オールドスクール
・ヴァンズ オーセンティック
・コンバース オールスター
・プーマ スウェード
・ニューバランス 1400
・ナイキ エアフォース
やはりこれらのスニーカーは、いろいろな逸話がありますから、良いですよ。ロックスターやラッパー、アスリートたちが愛用してたとか、そういうやつ。その手の話はそそりますよね。
ローテクスニーカー、他にもいろいろありますので、自分の好みのやつを見つけるのも楽しいと思います。
6. 上着はオーソドックスなやつで
上着もいろいろあります。
ここでも、昔からあるやつが良いと思います。長く着れますし愛着もわかってもんです。そんな上着を紹介します。私も欲しいやつたくさんあります。
ここではオジサンの格が上がる二大コートを紹介します(いや、他にもあると思いますが)。
・マッキントッシュのステンカラーコート
Aラインがカッコいい。着たらわかりますよ。オーバーサイズ全盛期の今でも、ジャストサイズのカッコ良さを味わうことができる相当クールなコートです。着るとそのシルエットのかっこよさに惚れます。でも高い。
・バブアーのコート
オジサンはとりあえずバブアー着ると、魅力倍増。若造より絶対オジサンの方が似合うカッコいいコート。コートそのものを見るだけでも趣きがありますが、これまた着てみると「あれ? なんか似合うな。他のコートと違うぞ?」っなりますよ。
私もこれらのコートを欲しいです。でもどうしてもミリタリーの古着の緑色の上着なんかを買ってしまうんですよね。あれはあれで良いんですが、オシャレかどうかと言われると、少しちがう気がするんです。
ああいうのは、もはや
「ダサくて良い、いやダサくありたい」
と思いながら着てるところありますから。ここでは割愛します。
オジサン向けの洋服のことを、つらつら書いてきましたが、いかがだったでしょうか。少しでも参考になると、嬉しいです。洋服楽しいので、また何か書きたいと思います。