人生で何百回と酒を飲み羽目を外しまくってきましたが、『バビロン』のオープニングのようなパーティには参加したことはありません。
乱痴気騒ぎ映画としては、『華麗なるギャツビー』や『ウルフオブウォール・ストリート』などディカプリオの得意分野ですが、今回はブラピとマーゴット・ロビーがやってくれました!
ハリウッドが本気を出した乱痴気騒ぎはもはやダークファンタジーに近いものがありますね。今回は煌びやかだけど、その煌びやかさがピークを越えるか超えないかギリギリのラインで見せており、グロテクス寸前って感じです。ラインを越えたら、『ベルセルク』の蝕みたいな映像になっちゃいますよ、あれ。
しかしそのラインをきっちりキープしてる要因のひとつは、主演のひとりマーゴット・ロビーでしょうね。もうずっとマーゴット・ロビー見てましたよ。『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』でもマーゴット・ロビー出てましたね。マーゴットはパーティ女優として一時代を築いてますね。
ちなみにそのパティーは、『バビロン』では、『華麗なるギャツビー』のようなクラッシックな欧風スタイルというより、エキゾチックなスタイルのパーティですね。
マーゴット・ロビーは、コルセットなしブラジャーなし、髪はバサバサで、声はハスキー、すっごいワイルドな風貌なんですが、めちゃめちゃ綺麗。ずっと見てられます。
しかしあんなクレイジーな娘に惚れてしまったら、人生狂うでしょうね。劇中のマーゴットの役所は、怒りと悲しみのバックボーンがチラチラ見え隠れするんですよね。あんな表情見せられたら、そりゃ惚れるか。人生狂ってみたい、と思う人、そういう人見つけてみるのも良いかもしれません。
あとこの映画で良かったのは、なんと言ってもブラピです。前半のコメディタッチの王様具合からの後半の悲しみ演技がすごい。
ひとつは、ブラピ演じるジャックを見出した相棒のようなプロデューサーとの関係からのジャックの映画観。
後半ゴシップ編集者とジャックの会話。
そして終盤のアジア人の歌手との会話。
ブラピの人生と、勝手に重ねちゃって、もう深みと渋みがハンパないんです。ブラピ良い役者ですけど、ああいう深みのある演技、初めてかもしれません。それに比べるとトム・クルーズのいつまでも若々しいプロデュースは、あれはあれですごいな、と思っちゃいます。
ブラピ見るだけでも、見る価値ありますよ。マーゴット・ロビー見るだけでも見る価値あります。時代背景や登場人物のモデルなどは、いろいろな考察があるので、そらを見ると良いですね。
『バビロン』。ガツンとくる映画であることは間違いないと思います。