高校生の着てたM-65フィールドジャケットを引っ張り出して、最近着ることが多いです。
M-65とえば『タクシードライバー 』だろ、とうことでブックオフで500円で購入したDVDを見ます。
意中の人をポルノ映画に誘う。
もし後輩がそんなことしてたら、「それはないわ〜」って絶対言いますよ。何考えてるか全くわかりません。
いきなりモヒカンにする。
気合の入れ方が独特なトラヴィス。もし同僚がいきなりなんの説明もなくモヒカンになってたら、驚きますよね。もうなんか怖いです。
自分の腕を焼いて自分根性焼き。
もはや全く意味がわからないです。これもモヒカン同様気合いを入れたんですかね? 同棲相手がいきなりガスコンロで自分の腕を焼き始めたらビックリしますよね。
町山智浩氏が以下推測してます。
スコセッシの『ミーンストリート』の主人公は修道僧の苦行を模して教会のロウソクに手をかざしてその熱さに耐えます。『レイジングブル』では鞭打苦行の代わりにパンチを受けます。これも自らを「God's Lonely Man 神に選ばれし孤独な男」と呼んだトラヴィスの苦行ではないでしょうか。
鏡に向かって"you talking to me?"を連呼。
上記に比べて変態度は低いものの、「俺に何か用か?」を連呼するあたり、さすがトラヴィスです。先輩が鏡にむかって連呼したら、そんな先輩には怖くて近づけないですよね。
大統領候補を暗殺しようとする。
まさしく狂気。何の理由で暗殺しようとしてるのかよくわかりませんが、意中の選挙スタッフの女性に注目されたかったのかもしれませんね。その発想がトラヴィス的過ぎてついていけません。仮に友達が好きな女性に振り向いて欲しいので、次期総理大臣を暗殺するっていられたら、なんも言えねえ。
少女娼婦を助けようと思う。
まず少女の娼婦っていう設定がやばいです。そんなの見たことないです。そしてその少女を助けてあげたくなるトラヴィス。良い奴なんですよ。もし友達がそんなこと言い出したら、その友達のことを褒めるかもしれません。でもかなり面倒なことだし、下手したら余計なお節介になる可能性もあります。そのトラヴィスの度を超えた接客姿勢が怖いです。
実際助ける。でも人を殺す。
実際少女を助けます。ポン引きを殺して。結果トラヴィスはヒーローとして新聞に載りますが、その発想がやば過ぎです。話し合いという発想はないですね。腕からスライドして銃を持てる変な装置を発明してますからね。やる気満々ですよ。友達が「少女を助けたいからポン引きを殺す」って言ったら、ビックリしますよ。
数え上げるとキリがないです。
タクシードライバーって、ほとんどコメディの領域に行ってますよ。たまに一人で見ますが、クスクス笑いながら見てます。
「都会を舞台にしたホラーを作った」とスコセッシ監督は言ってたらしいですが、ホラーとコメディは紙一重かもしれないですね。
チャップリンの「クローズアップして見れば悲劇、俯瞰して見れば喜劇」ってやつかもしれめせん。同じくデニーロ主演スコセッシ監督の『キング・オブ・コメディ』も同じような感じです。見ててあっちの方が怖いです(笑)。両作品とも『ジョーカー』に影響与えていますね。
いろいろなシーンを見たくて、ついつい何度も見てしまう映画が良い映画の条件のひとつだと思いますが、『タクシー・ドライバー』はそのひとつであることは間違いないですね。
会社の歯車として働いてる私ではありますが、M-65フィールドジャケットを着て出社する際は、トラヴィス・マインドで仕事しようと思います。
今回言いたいことは、このくらいです。